読了

カラマーゾフの兄弟〈下〉 (新潮文庫)

カラマーゾフの兄弟〈下〉 (新潮文庫)


長いっすよドストエフスキーさん!
10月はじめから読んでた気がするのにいつの間にか11月。定演があったとはいえ、さすがの長編でした。
信仰、死、罪、神、愛、憎しみ。ドストエフスキーは、人生を、ありありとした人間を書くのが非常にうまいと感じました。
19世紀に書かれた本ですが、現代においても根源的であり身近なテーマに壮大な筆致で迫っているという点でまったく現代の作品に見劣りしないし、古臭いという気もまったくしませんでした。
東大の教官が一番読ませたい本、となっているのにしぶしぶ同意せざるを得ません。
ただ自分が大学1年の時期に読んでも、まだそこまで深く感じ入ることは少なかったかもしれません。
20歳のこの時期に、たまたまなのかどうなのか知れませんが読むことが出来たのを幸運に感じます。


ドミートリィ、イワン、アリョーシャ、3兄弟のうち自分は誰に一番近いかといわれたら、やっぱり自分はイワンでしょうか♪心の奥底ではアリョーシャでありたいといつも願っているのですが。やっぱりアリョーシャというのはそういう存在なのでしょうか。自分にはアリョーシャが最もつかみにくい人物として捕らえられまして、実際彼が主格の作品のような気がします。


それにしても大審問官はやっぱり衝撃的だったし圧倒的な迫力でしたね。
後個人的に好きなのがゾシマ長老の半生の部分と、イワンがモスクワに旅立つ前のあたりです。
しかし何度読み返すんだろうなぁ・・・全然感想まとまってないしw